英語で政治経済を勉強しよう 8月4日
コロナ危機が及ぼす心理的影響の持続性について
本日は英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)に定期的にコラムを投稿しているTim Harford氏のブログの記事を取り上げます。氏のコラムはFTに掲載されてから数週間の後ブログに無料掲載されています。日経新聞はFTの記事・コラム等の一部を翻訳しているのですが、全てではありません。またFTも日経も有料サイトなので、ある程度時期を置いたとしても興味深いコラムであればブログに再掲載して無料で読めるのはありがたいです。
今回取り上げるエントリーはFTには7月3日に掲載され、ブログには7月30日に掲載された下記の記事です。
(Covidによる心の傷は次第に塞がるか?)
難易度
長さはタイトル含めて853語で長いように思えますが、新聞のコラムなので特別専門的な内容であったり学術用語が使われているということはなく、比較的読みやすい文章だと思います。しかしいくつかの研究論文の内容に言及しておりエビデンスに基づいた興味深い内容です。
解説
このくらいの文量になってくると「長文」として読むコツが必要です。
その一つがまずは我慢して全文を一気に読む。できることなら二回全文を通しで読んでみましょう。分からない単語や理解しづらい文があっても我慢です。それをすることにより大きな流れが分かります。良い書き手の文章だと文章の流れがはっきりしているので、文全体をよんで大きなメッセージをつかみ、著者のメッセージを補強する議論を想像しながら理解すると良いでしょう。
このように「大まかな構成」「主なメッセージ」「結論を補強する各論」を全体を通して読むことで把握すると、最初には分からなかった単語や文章の意味を予測できるようになります。
上記のような読解方法を試してみてください。
本文は全14パラグラフ(段落)から成り立ちます。各段落のテーマを見ていきましょう。
1-4段落 身近な例に人の行動パターンの変化が政府の指示以外にも起因している説明
5-7段落 最近の研究から行動抑制の多くが自主的なものという分析
8-9 段落 消費活動が回復したケースとしてドイツの例を提示
10-12 段落 危機などを経験した後の人の行動パターンに恒常的変化が見られるかについてのいくつかの(結論が違う)研究成果の紹介
13-14 段落 筆者の考え・結論
今回の題材は人の行動パターンの変化という非常に興味深い内容でした。危機が及ぼすの人の心への影響は危機が去った後でも人々の行動・判断パターンを長期的に変えるケースがある。そのことを念頭におくことがコロナ対策の政策決定においても重要だとよくわかると思います。
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