国をつくる仕事
先日、川口順子先生とお話しする機会がありました。先生自身も官僚出身ですが、当時の公務員は自分たちが日本の将来を担っていく、国をつくっていくという自負と気概が強かった。その後、政治改革などを経て、政治家が主体的に立法に関わり国づくりを担うべく政治家自身が変わってきた。今では自民党の議員を中心に多くの政治家が自分たち自身で法律を作って、国づくりを主導するという姿勢になった。というお話が印象的でした。
国会議員も都議会議員も、限られた時間と人数の中で多くの課題に対峙しなければいけません。そのような状況下で一つでも多くの、より重要な国づくりや人々の生活に影響の大きい事案を処理しなければいけないはずです。優先順位をつけることは心苦しいことだと思います。「より重要でない事案」と判断される事柄だって一部の人にはすごく大切だったりするからです。
しかし政治家たるもの行政側(役人)ができない「決断」を下し物事を前に進めなければいけないのではないでしょうか?
課題多き今日の日本の国づくりには不断の努力が必要で、停滞は許されないのです。
国会での森友関連の議論、都議会での百条委員会などを見ていて思いますが、本当にあれだけ多くの時間と人的資源を投入するべき最優先の案件なのでしょうか?
他に議論し知恵を出し合って前に進めていくべき事案があるのではないでしょうか?
本来優先順位が低いことに時間を費やすことで何か重要な決断を先送りしてはいないでしょうか?
選挙を前にしてアピールしたい気持ちもわかりますが、政治家は国づくりを担っているということを忘れないで頂きたいです。
皆様も、私たちの生活にとって本当に重要な事柄を前に進めようとしている議員のことを是非とも大切にして頂ければと思います。