都民ファーストの会のガバナンス

By makoto, 2017年4月6日

都民ファーストの会の音喜多幹事長は東京都のガバナンスの欠如についてよく批判をされているのですが、ご自身が幹事長を務める都民ファーストの会のガバナンスはしっかりしているのでしょうか?

まず最初の不安は、この会の実質的オーナーが小池都知事であるということです。首長が与党会派の実質的リーダーであるという例は他にもあります。しかしこの状態は二元代表制を実質無力化してしまい、議員が自らの存在価値を否定することですので、まさしくガバナンス上問題のあるシステムです。

次に問題なのは、この会が小池都知事を支援するという以外で、共通・核となる政策を持っているとは到底思えないことです。都議選に向けた共通の公約などはそのうち発表されると思われますが、とりあえず会派の設立時の会見で基本政治姿勢として以下の3つをあげています。

1) 情報公開
2) 都議会議員待遇の見直し
3) 都民ファーストの視点からの大胆な政策、予算の提案

都議会に「都民ファーストの会」音喜多氏らの会見(全文1)情報公開を徹底

情報公開は良いことだと思いますが、それ自体は良い政策を行うため、良い社会をつくるための「手段」でしかないということに注意が必要です。情報公開自体が「目標」になってしまうのは本末転倒です。

都議会議員待遇の見直しはもう2割削減で合意できたので達成済みです。議員待遇という(選挙受けはいいが)直接は都民の生活に関係ない事柄が「基本姿勢」の二番目というのが都民ファーストの共通政策の貧しさを物語っています。

3番目はもはや意味不明で、こう書いておけば誰も反対しないといった程度の「政治姿勢」です。
3人の元「かがやけTokyo」の会派の名前を変更した時点でさえ、この程度の共通政策しかないのです。今後は元自民、元民進、小池塾からの新人、そして元みんなの党などが入り乱れた寄せ集めになります。連合東京とは政策協定は結んだので、そちらの縛りも発生します。もはや具体的な共通政策や共通の政治理念など持つことなど到底不可能です。カバナンス以前の問題にも思えますが、このような政策・理念がバラバラの会派を音喜多幹事長はどのようにまとめていくのでしょうか?

最後に都民ファーストの会のガバナンスそのものが不透明であることです。代表は小池知事の秘書の野田数氏ですが、現在のところ都議選の公認候補に入っていません。塾の運営という点では良いのかもしれませんが、政党のリーダーとしては選挙に出ないというのは不思議です。会派の幹事長は音喜多氏なのですが、彼でさえも「公認をもらうために試験を受ける立場」という立ち位置で都民ファーストの会のトップとしてビジョンを提示したりしません。地域政党としてどのように代表を決定し、代表にはどのような権限があるのか、是非とも都議選の前に積極的な「情報公開」をしていただきたいところです。


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